【北京時事】中国江蘇省政府は28日、新型コロナウイルス感染者49人を27日に確認したと発表した。江蘇省の20日以降の感染者は省都・南京市を中心に157人となった。南京市は27日、「今回の流行はデルタ株が引き起こしている」と発表。最近南京を訪問するなどした感染例は、東北部の遼寧省、内陸部の四川省などでも相次いで確認されており、感染力の強いデルタ株の拡散が懸念されている。
 南京市では20日に禄口国際空港の清掃員らの感染を確認して以降、無症状の2人を含め155人が感染し、このうち4人が重症。市は約930万人の市民全員を対象にPCR検査を実施するなど、拡大防止を図っている。
 ただ、今回の感染者の多くはワクチンの優先接種対象だった空港関係者。中国製ワクチンの有効性に疑問が生じているが、中国疾病予防コントロールセンターの高福主任は27日の講演で「変異株に対しても重症や死亡を防ぐことができる」と強調した。中国のワクチン接種回数は15億回を超え、6億人が2回の接種を終えたという。 (C)時事通信社