6月に富山市の小中学校や保育施設で起きた集団食中毒で、市保健所は28日、原因物質は牛乳に含まれていた下痢原性大腸菌とみられると発表した。この日、保健所で開かれた専門家会議で発症者は1896人に上ったと報告された。
 保健所によると、患者の便と牛乳の両方から同じ型の大腸菌が検出された。国立医薬品食品衛生研究所などが型の特定を急ぐ。牛乳を製造した「内田乳業」(富山市)の殺菌機の温度センサーが故障し、牛乳が十分に殺菌されていなかったことも要因となった。
 食中毒では給食やおやつで出された牛乳を飲んだ児童や生徒らが体調不良を訴え、市は同社に対し、食品衛生法に基づく営業禁止処分を出した。同社では故障した機器の交換などを行い、保健所が製品の安全を確認。8月初旬に営業再開を認める見通し。 (C)時事通信社