日本航空が3日発表した2021年4~6月期連結決算(国際会計基準)は、純損益が579億円の赤字(前年同期は937億円の赤字)だった。新型コロナウイルス流行による航空旅客需要の低迷が続き、4~6月期としては2年連続の赤字となった。足元の感染急拡大で需要の回復時期を見通すことが困難として、22年3月期通期の連結業績予想の公表は引き続き見送った。
 純損失は、減便に伴う運航費用の減少や人件費圧縮効果などで前年同期に比べ縮小したが、売上高に相当する売上収益は依然低迷している。
 4~6月期の売上収益は前年同期比74.1%増の1330億円で、うち旅客収入は国際線が4倍強、国内線は2倍に増えた。しかし、コロナ流行前の19年4~6月期との比較では、売上収益は6割減、うち国際線は9割減、国内線は7割減にとどまっている。一方、半導体や電子部品関連の輸送需要はコロナ禍でも堅調で、貨物収入は2年連続で国内線旅客収入を上回った。
 菊山英樹専務はオンライン形式の記者会見で、「厳しい状況は続いているが、確実に回復基調に入っている」との見方を示した。コスト削減を続けながら、コロナワクチン接種の進展で期待される観光需要拡大を傘下の格安航空会社(LCC)も活用して取り込み、業績改善につなげたい考えだ。 (C)時事通信社