【ベルリン時事】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は4日の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチン接種が完了した人が追加で受ける「ブースター接種」について、高所得国に対し、低所得国とのワクチン格差拡大を防ぐため9月末まで自制するよう呼び掛けた。また、ローマで9月に開かれる20カ国・地域(G20)保健相会合で格差是正への対応を求めた。
 テドロス氏は「(ワクチン)供給の大部分を使用してきた国々がさらに接種を進める一方、最も弱い人々を守られないままにするのは受け入れられない」と批判。すべての国で少なくとも人口の10%が接種を完了できるよう9月末まで待つべきだと主張した。テドロス氏によると、100人当たりの接種回数は高所得国が約100回なのに対し、低所得国は1.5回にすぎないという。
 ただ、WHOはこれまでブースター接種に否定的見解を示しており、容認する時期に言及したのは一定の妥協とも取れそうだ。 (C)時事通信社