旅行大手JTB(東京)は10日、みずほ銀行など取引銀行を引受先とする優先株を発行し、300億円を調達すると発表した。新型コロナウイルスの流行で旅行需要が低迷し、業績が急速に悪化。資本増強により、傷んだ財務基盤を立て直す。調達資金は店舗網の縮小や人員削減といったリストラ費用のほか、国内旅行などの成長投資に充てる。
 引受額は、みずほ銀と三菱UFJ銀行がそれぞれ85億円、三井住友銀行がつくるファンドと、日本政策投資銀行の「飲食・宿泊支援ファンド」がそれぞれ65億円。8月下旬に臨時株主総会を開き、優先株発行の承認を得る。払込期日は9月30日の予定。
 JTBは2021年3月期に連結純損益が過去最大の1051億円の赤字に陥った。 (C)時事通信社