【シンガポール時事】シンガポールで、新型コロナウイルスワクチン接種完了者の人口に占める割合が7割に到達し、「世界で最も接種率が高い国の一つ」(政府)となった。10日から、接種完了者なら最大5人での外食を解禁するなど、政府は「接種者優遇」で経済活動の再開を慎重に進める考えだ。
 シンガポールは昨年12月、アジアでいち早く米ファイザー製ワクチンの接種を開始。米モデルナ製も加えて集団接種を進め、接種率は少なくとも1回が79%、2回完了が70%に達した。
 ただ、デルタ株の流行で引き続き連日おおむね数十人規模の市中感染者が出ていることから、コロナ規制緩和は段階的に進める。10日からは接種完了者に限り、飲食店での外食を解禁したほか、集まりの上限を現行の1組2人から5人に緩めた。未接種者が外食するには、感染検査の陰性証明を提示する必要がある。
 接種者優遇策をめぐり「未接種者を罰する行為」「差別助長」と懸念する声もある。政府は「未接種者を守るのが狙い」と説明している。 (C)時事通信社