静岡県熱海市の土石流災害で、県は12日、崩落した土砂から基準値を超えるフッ素が検出されたと発表した。流れ落ちた土砂の大部分は造成された盛り土とされ、県はフッ素を含む固化剤が使用されていた可能性があるとみている。
 検出されたフッ素について、記者会見した難波喬司副知事は「一度に大量摂取しない限り、健康被害を起こすことはないとされている」と述べた。
 県は土石流被害のあった9カ所で、土壌汚染対策法が定める26種類の有害物質について調査。うち5カ所で1リットル当たり0.9~1.6ミリグラムのフッ素が検出され、同法の基準値(同0.8ミリグラム)を超えていた。
 一方、水銀など人体に重大な影響を及ぼす恐れがある物質で、基準値を超えるものはなかったという。
 難波副知事は土を固める固化剤が被害を甚大化させた可能性があると指摘した上で、「崩壊原因を検証する際、影響について議論しなければならない」と話した。 (C)時事通信社