ビール大手4社の2021年6月中間連結決算(国際会計基準)が13日、出そろった。新型コロナウイルス禍による飲食店の酒類提供制限で、各社とも国内の業務用ビールが苦戦。海外では国・地域によってコロナの感染状況が異なり、サントリーホールディングス(HD)など2社は増収増益を確保。事業展開先の動向で明暗が分かれた。
 サントリーHDは、ワクチン接種が進んだ欧州などで清涼飲料やウイスキーの売り上げを伸ばした。川崎益功常務執行役員は13日のオンライン記者会見で、「海外での売り上げ回復が全体の成長をけん引した。日本は依然として厳しい市場環境にある」と語った。
 アサヒグループホールディングスは、売上高に当たる売上収益が1兆335億円、純利益が793億円で中間決算としては過去最高。昨年6月に買収した豪ビール最大手の業績が好調だった。
 一方、キリンホールディングスは、コロナ禍に加え、国軍によるクーデターで事業環境が不透明なミャンマー事業で214億円の減損損失を計上。純利益は3割近く減少した。サッポロホールディングスは純損益が黒字転換したものの、不動産売却が主因。ビアホールなど国内の外食事業が落ち込んだ。 (C)時事通信社