外食大手5社の2021年4~6月期と6月中間の連結決算が13日、出そろった。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響が前年同期に比べ和らいだ。持ち帰りや宅配の強化で収益が改善し、純損益は4社が黒字となった。ただ、政府の助成金が下支えした面もあり、回復は力強さを欠く。
 日本マクドナルドホールディングス(HD)の6月中間決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比16.6%増の172億円と過去最高を更新した。感染防止対策からドライブスルーや宅配が好調。下平篤雄副社長は「コロナ収束後もこの傾向は続く」とみて、強化する方針だ。
 トリドールHDは、うどん店「丸亀製麺」が持ち帰り用に開発した新商品「うどん弁当」が伸びた。ゼンショーHDは、牛丼店「すき家」が店内飲食の回復に加え、持ち帰り需要も取り込んだ。両社の4~6月期純損益はともに黒字に転換した。
 居酒屋「甘太郎」などを展開するコロワイドの4~6月期純損益も黒字を確保した。ただ、売上高はコロナ禍前の19年の同時期に比べて3分の2に落ち込んだままで、政府などが負担する時短営業協力金で赤字を穴埋めしているのが実情だ。
 ファミリーレストラン「ガスト」などを運営するすかいらーくHDの6月中間純損益は赤字。持ち帰りや宅配の強化で赤字幅は前年同期に比べ縮小したものの、中間決算として2年連続の赤字となった。アルコールの提供中止などによる来店客数減少が響いており、谷真会長兼社長は今後の業績について「ワクチン接種(の進展)次第だ」との見方を示す。 (C)時事通信社