京都大医学部付属病院(京都市)は19日、新型コロナウイルス感染で肺障害を負い、世界初となる肺の生体移植を受けた女性が退院したと発表した。女性は人工呼吸器を外して歩行できるまでに回復し、別の病院でリハビリを進めているという。
 京大病院によると、女性は昨年末にコロナ感染し、症状が悪化したことから体外式膜型人工肺(ECMO)を使用。その後、コロナによる肺炎の後遺症で両肺が小さくなったため、今年4月に夫と息子の肺の一部を移植する手術をした。
 女性は回復に時間を要したが、今月16日にリハビリ目的で転院した。既に夫と息子は社会復帰しているという。
 女性は同病院を通じ、「回復に向けて、後押しをしてくださった関係者の皆様方に深く感謝いたします」などとするコメントを出した。
 執刀した同病院の伊達洋至教授は「難しい手術だったが、無事に回復されたということに安堵(あんど)している」と話した。 (C)時事通信社