【シンガポール時事】マレーシア前副首相のイスマイルサブリ氏(61)が21日、王宮で宣誓式に臨み、第9代首相に就任した。新型コロナウイルスの流行で国民生活が疲弊しており、コロナ封じ込めと経済の立て直しが急務となる。
 16日に首相を辞任したムヒディン氏は「感染対策の失敗」を問われ、連立与党内で求心力を失った。イスマイルサブリ氏は連邦議会下院で過半数の支持を辛うじて集めて新首相に任命された。基盤は弱く、コロナ対策で成果を示せないと、政局が再び流動化する恐れがある。
 同氏は歴代首相を多く輩出した老舗政党、統一マレー国民組織(UMNO)所属。UMNOは汚職事件など不祥事が相次ぎ、2018年の選挙で下野したが、首相職を今回取り戻した。
 人口約3200万人のマレーシアで、コロナ感染者は累計150万人を突破した。 (C)時事通信社