妊娠25週以上の妊婦は、新型コロナウイルスに感染すると重症化のリスクが高くなることが、厚生労働省研究班の調査で分かった。30歳以上もリスクが上昇する傾向があるといい、研究班メンバーはワクチン接種を呼び掛けている。
 感染した妊婦をめぐっては、千葉県柏市で入院先が見つからず、自宅で出産したケースが判明。早産となった新生児が死亡し、県は受け入れ病床を増やすなど体制強化を医療機関に依頼した。
 調査は昨年1月以降に感染した144人を対象に実施。内訳は軽症111人、中等症31人で、うち18人は酸素吸入が必要なほど重い中等症「II」に分類された。重症は2人いた。
 その結果、妊娠25週以上に該当する妊婦は、中等症IIと重症になるリスクが1.24倍に増えることが分かった。30歳以上と肥満度を示す体格指数(BMI)が26.5以上の妊婦も、それぞれ1.17倍、1.22倍に高まった。
 中等症IIと重症では、早産も増加傾向が見られたが、母体の治療のため早めに帝王切開することもあり、コロナが直接影響したのかは不明という。
 研究班の出口雅士・神戸大特命教授(産婦人科)は「感染した妊婦には、コロナとお産という両方のリスクがあり、使用できる薬も制限される。感染を防ぐためにもワクチン接種を検討してほしい」と呼び掛けた。 (C)時事通信社