菅義偉首相は23日、横浜市長選で自身が全面支援した候補が敗北したことについて、「大変残念な結果だが、そこは謙虚に受け止めたい」と語った。9月30日に任期満了を迎える自民党総裁選に関しては「時期が来れば出馬させていただくのは当然だ。その考え方に変わりない」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 新型コロナウイルス感染拡大への対応に関し、首相は「できる限り説明をさせていただきながら感染拡大を阻止して、かつての日常を一日も早く取り戻せるよう全力で取り組んでいく」と強調。ワクチン接種の加速や医療提供体制の強化などに取り組み、態勢立て直しに全力を挙げる考えを示した。
 ただ、首相の選挙区の衆院神奈川2区(横浜市西区、南区、港南区)でも、市長選で勝利した野党系候補は首相が全面支援した候補の得票を上回った。
 お膝元で敗れた首相の政権運営が今後、厳しさを増すのは必至。9月30日に自民党総裁、10月21日に衆院議員の任期満了を控え、党内で「選挙の顔」の交代を望む声が強まる可能性もある。
 首相に近い自民党の森山裕国対委員長は国会内で記者団に「極めて残念だが、地方選挙の結果が国政に反映されることはない」と述べ、党内の引き締めを図った。
 一方、立憲民主党など野党は市長選の結果を、菅政権に対する世論の反発の表れと歓迎。次期衆院選に向け、対決姿勢を強める構えだ。立民の安住淳国対委員長は「野党が大きな固まりになれば地滑り的勝利を起こすことは立証できた」と喜んだ。 (C)時事通信社