日本百貨店協会が23日発表した7月の全国百貨店売上高は4020億円だった。既存店ベースの伸び率は前年同月比4.2%増と2カ月ぶりに前年を上回った。ただ、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年7月との比較では17.4%減と落ち込んでおり、苦戦が続いている。
 7月は感染拡大に伴う「巣ごもり消費」や東京五輪の自宅観戦で総菜や弁当などの食料品が好調だった。時計や宝飾品などの高額商品の売り上げも伸びた。
 商品別では、主要5品目のうち食料品(3.7%増)や衣料品(0.8%増)など4品目が前年同月を上回った。雑貨のうち、高級時計を含む宝飾品や美術品は前年同月比で30.0%増、コロナ禍前の19年7月比でも9.1%増となった。
 ただ、今月に入り、コロナ感染が全国規模で急拡大し、緊急事態宣言の対象地域が広がって売り場への入場制限も始まった。百貨店協会は「極めて厳しい状況だ。感染防止対策の強化によって当面の間、さらなる業績悪化も想定される」との見方を示している。 (C)時事通信社