神奈川県は新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、自宅で療養する陽性者に薬を早めに処方して重症化を防ぐ取り組みを始めた。病床が逼迫(ひっぱく)する医療機関の負担軽減が狙い。こうした動きは「第4波」の際に神戸市で見られたが、都道府県全域に広げるのは神奈川が初とみられる。
 県は20日付で、県内の全医療機関に早期投薬を要請。各地で病床の逼迫が進む中、取り組みは全国に広がる可能性がある。
 県は重症化リスクが高い陽性者は優先的に入院させ、病状に応じて薬を処方してきた。ただ入院できない軽症者らの増加を受け、県は自宅療養者にも早期投薬を奨励。それぞれの家に薬を届けるのは難しいため、陽性が分かった最初の診断で積極的に処方するよう求めた。
 具体的な薬は、発熱や頭痛、咽頭痛、関節痛があれば解熱鎮痛剤、せきが出ていればせき止め薬など。糖尿病などの疾患がなく肺炎が疑われれば、ステロイドの投与も推奨する。 (C)時事通信社