菅義偉首相(自民党総裁)は25日、自身の任期満了に伴う総裁選を公選規程に従い9月下旬に実施し、衆院選を後回しにする意向を固め、二階俊博幹事長に伝えた。同党は26日に、総裁選日程を「9月17日告示、29日投開票」と決める見通し。衆院選は総裁選後、10月21日の任期満了か解散に伴い行われるが、時期は新型コロナウイルスの感染状況に左右されそうだ。
 首相は当初、9月5日の東京パラリンピック閉幕直後に衆院を解散し、総裁選を先送りする構想を描いていた。だが、新型コロナの感染が収まらず、9月解散は困難と判断した。総裁選日程の確定で、立候補を目指す動きが具体化する。これまでに首相が再選出馬を明言。岸田文雄前政調会長も出馬の意向を固め、下村博文政調会長、高市早苗前総務相らが意欲を示している。
 首相は25日、党本部で二階氏、林幹雄幹事長代理と約30分間会談。党側が26日午前に開く総裁選挙管理委員会などの手続きを経て日程を正式決定すると説明したのに対し、首相は「党にお任せします。粛々とやってください」と伝えた。
 この発言について党関係者は「総裁選、衆院選の順に行うという意味だ」と解説。会談では、党が最近行った衆院選の情勢調査を基に意見を交わし、衆院選後の特別国会も視野に入れた政治日程も協議したとみられる。 (C)時事通信社