新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は25日、急速な感染拡大で「今後、死亡者が大きく増加することが懸念される」と指摘し、「一刻も早く、現下の感染拡大を速やかに抑える必要がある」とする見解をまとめた。
 夏休み明けの学校再開については「20歳未満の感染者が増加している」として、教育現場での対策強化を求めた。ただ、小中高校や大学によって「影響や対応法も異なる」として、一斉休校などの強い措置は求めなかった。
 座長を務める国立感染症研究所の脇田隆字所長は記者会見で、「インフルエンザと違い、学校が地域の流行をけん引する状況ではまだない」と分析。「多くの生徒が感染する状況なら休校は検討する必要があると思うが、適切に判断すべきだ」と述べた。具体的には、感染状況に応じた大学でのオンライン授業実施や、部活動の全国規模大会の延期・中止などを挙げた。
 24日までの1週間に確認された人口10万人当たりの新規感染者は、沖縄は314.25人と前週に続いて300人台。東京は233.16人と3週連続で200人台だった。愛知は120.74人で、前週(62.26人)からほぼ倍増。埼玉(158.68人)、千葉(168.17人)、神奈川(184.77人)、大阪(181.95人)などでも増加し、感染拡大に歯止めがかかっていない。 (C)時事通信社