【サンパウロ時事】南米チリで26日、観客が新型コロナウイルスのワクチン接種を完了し、感染対策も取られた音楽ライブでクラスター(感染者集団)が発生するかどうかを確かめる実験が始まった。適切な対応を探り、ロックダウン(都市封鎖)などの影響で消沈する音楽業界を力づける狙いがある。
 実験は国立チリ大学と地元音楽協会が共同で実施。首都サンティアゴで200人のボランティアが人気バンドの演奏を楽しんだ。全員が事前のPCR検査は陰性で、マスク着用やアルコール消毒が徹底された。8日後に再検査を行い、状況を調べる。音楽協会側は「トンネルの先にようやく光が見え始めた」と強調。実験が、規制されている音楽イベントの「解禁」につながることを期待している。
 チリは世界で最もワクチンが普及している国の一つで、対象者の84.5%が接種を完了している。 (C)時事通信社