新型コロナウイルスに伴う昨年の一斉休校中、学校から出された課題の分からない点を「家族に聞いた」と回答した小学6年は78.7%で、「先生」は9.3%―。31日に公表された全国学力・学習状況調査では、休校期間中の学習に家庭環境が大きく影響した可能性が明らかになった。
 学力調査に詳しい耳塚寛明・青山学院大特任教授は「休校で家庭環境の影響があらわになり、学力格差が広がったとしてもおかしくない。公表された平均値からは見えないが、今後詳しい分析が必要だ」と指摘している。
 中学3年は「自分で調べた」が最多の61.5%で、「家族に聞いた」の44.1%を上回ったが、「先生に聞いた」は7.4%にとどまった。小6の10.1%、中3の14.3%が「分からないことをそのままにした」と答えた。
 「休校中に勉強に不安を感じた」に「当てはまる」「どちらかと言えば当てはまる」と答えた小6は55%、中3は62.5%といずれも半数を超えた。「計画的に学習を続けられた」は小6で6割を超える一方、中3は約4割と差が見られた。
 急な一斉休校で学校側の対応が追い付かなかった様子も明らかに。休校期間は小中とも「50~59日」が最も多く、「40~49日」、「60~69日」と合わせて約6割を占めた。長期に及んだ休校中の学習指導では、教科書やプリント配布が約8割を占め、教師による学習動画の作成は約2割、同時双方向のオンライン指導は1割に満たなかった。
 感染拡大を受け、文部科学省は全国の小中学校への1人1台端末配備を急いだが、小中学校の約5割が「持ち帰らせていない」、約1割は「持ち帰ってはいけないこととしている」と回答。「オンライン授業への準備ができている」と回答したのは小中とも約4割だった。 (C)時事通信社