JR西日本は1日、公募増資などで最大約2786億円の資金を調達すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で業績が悪化しており、資本増強により財務基盤を強化する。1987年の民営化後、公募増資を行うのはJRグループで初めて。
 調達した資金は債務返済のほか、大阪駅西側エリアの再開発やデジタル化投資に充てる。新幹線の新車両、コスト削減につながる設備管理機器などの導入にも振り向ける。
 発行済み株式の約4分の1に当たる大幅増資で、既存株主が保有する株式の価値は低下する。大阪市内で記者会見した長谷川一明社長は既存株主に対し、「短期的には小さくない影響が出る可能性があるが、増資後の施策により企業価値の向上につながる」と理解を求めた。 (C)時事通信社