【バンコク時事】ミャンマーで国軍がクーデターを強行し、アウン・サン・スー・チー氏(76)を拘束してから1日で7カ月となった。権力を握った国軍はさまざまな「疑惑」を突き付けてスー・チー氏を訴追したが、審理は進展しておらず、拘束の長期化は避けられない状況となっている。
 審理は6月中旬に本格化し、8月中旬にも最初の判決が言い渡されるとみられていた。しかし、新型コロナウイルス対策を理由に国軍が7月中旬以降を休日にしたため、審理は中断したまま。休日の期限は先送りされ続け、現在は今月10日となっており、審理再開は中旬以降の見通しだ。
 スー・チー氏は無線機を違法に輸入した輸出入法違反、新型コロナ対策を怠った自然災害管理法違反、社会不安をあおった刑法違反、地方高官から金品を受け取った汚職、国家機密法違反などで訴追されている。弁護士によると、審理中断後、スー・チー氏とは面会できていないという。
 国軍には2年以内に実施する方針を示した総選挙をにらみ、スー・チー氏の政治復帰を阻む意図があるとみられる。弁護士は「すべてで最高刑が言い渡されれば、禁錮80年の可能性がある」と指摘している。 (C)時事通信社