がん免疫治療薬オプジーボの特許使用料をめぐり、ノーベル医学生理学賞受賞者の本庶佑・京都大特別教授が、製造販売元の小野薬品工業(大阪市)に約262億円の支払いを求めた訴訟の口頭弁論が2日、大阪地裁(谷有恒裁判長)であった。本人尋問で本庶氏は「正当な対価を求める」と訴えたが、同社側は応じない考えを示した。
 本庶氏は、同社がオプジーボをめぐる米企業との特許侵害訴訟の和解で受け取った対価の1%が、分配金として同氏に支払われたことについて、大幅な引き下げで債務不履行だと主張している。
 尋問で本庶氏は、自身抜きには「訴訟の実質的な勝利はあり得なかった」と強調。同社が2014年の協力依頼時に示した40%の分配割合が有効だと主張した。
 同社側は、40%の提案を本庶氏が「はした金」と口頭で拒絶したと反論。訴訟への協力の対価は、06年のライセンス契約に基づく1%にとどまるとした。相良暁社長は「後出しジャンケンや不合理な要求が認められると大きな禍根を残し、あしき前例となる」と述べた。 (C)時事通信社