【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は3日、新型コロナウイルスワクチンの供給遅延をめぐる訴訟で、英製薬大手アストラゼネカと和解したと発表した。昨年契約した計3億回分の供給を来年3月末までに完了させる。
 契約では当初、今年前半に供給を終える予定だったが、6月末までの供給量は約9950万回分にとどまっている。さらなる遅延が生じれば、アストラ社が費用の1~4割を払い戻す。
 アストラ社は1月、生産の問題を理由にEUへの大幅な供給削減を通知。EU内の接種計画の遅れにつながり、欧州委は4月に同社を提訴した。
 欧州委は製薬各社に契約通りワクチンを供給させるため、域外へのワクチン輸出規制も1月末に導入。ただ、その後は米ファイザー製の増産にも支えられ、EUの成人人口の70%への接種を先月完了した。 (C)時事通信社