【シリコンバレー時事】米西部カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(53)=民主党=に対するリコール(解職請求)の是非を問う住民投票が14日行われる。過半数の賛成でリコールが成立すれば、46人の候補から後継知事が選ばれる。直近の各種世論調査では続投派が優勢だが、コロナ禍で長引く規制に批判も根強く、接戦になる可能性も残されている。
 調査会社サーベイUSAが8月31日に発表した世論調査ではリコール反対が51%、賛成が43%。現職陣営がテレビCMなどを駆使し、解職派の勢いを抑え込んだ。
 それでもニューサム氏は楽観せず、連日ツイッターなどで「反対票を」と訴えている。長期にわたるロックダウン(都市封鎖)や、そのさなかに同氏が支持者と会食したことに有権者が不満を募らせ、リコール選につながった経緯がある。民主党が強い「青い州」で、支持者の危機感が薄いことも懸念材料だ。
 後継知事の最有力候補は、保守系ラジオ番組司会者のラリー・エルダー氏(69)=共和党=。信奉するトランプ前大統領のような過激な言動が売りだが、米メディアは「大麻を吸いながら銃を向けられた」という元交際相手の告発を報道した。前サンディエゴ市長のケビン・フォルコナー氏(54)ら同じ共和党の候補は辞退を求めた。
 世論調査によるとそのエルダー氏の支持率ですら30%に満たない。ただ、ニューサム氏はリコールが成立した場合、後継知事選を戦えない。民主党は解職に反対する立場から後継候補を指名できず、共和党に有利だ。2003年にアーノルド・シュワルツェネッガー知事(共和党)が誕生した前回リコール選の二の舞になりかねない。
 カリフォルニア州はハリス副大統領の地盤でもあり、共和党が勝利すればバイデン政権への打撃にもなりそうだ。 (C)時事通信社