東京パラリンピックの陸上マラソン男女計5種目が行われた5日、都内の沿道には雨の中、早朝から多くの人が詰め掛けた。大会組織委員会は新型コロナウイルス対策で沿道の観戦自粛を求めており、ボランティアらが「密集状態は危険です」「声援は控えて」と呼び掛ける中、観客は時折、興奮で声を上げながら、拍手で選手を応援した。
 発着地点の国立競技場周辺で、「小3の長男が車いすラグビーを観戦し刺激を受けた。自分も見たいと思った」と話したのは、渋谷区の40代の女性会社員。「あまりいないと思ったが、結構いた」と人の多さに驚いた様子だった。
 埼玉県川口市から訪れたという主婦(62)は「大会の雰囲気を感じたくて来た。車いすマラソンに感動し、熱いものが込み上げた。自分も何かを頑張りたい」と語った。
 繁華街・銀座でも人垣ができた。夫婦で来た中央区の男性会社員(60)は「せっかくの日本開催。観戦自粛と言われても、やはり見たかった。競技に取り組む姿は美しい」と熱っぽく語った。
 浅草の雷門前では、肩が触れ合わんばかりの距離で多くの人が観戦。選手が通過するたびに大きな拍手が起きた。沿道で、選手への感謝のメッセージを頭上に掲げた団体職員の男性(48)は「コロナ禍だからこそ、選手らが来日してくれたありがたみが分かった。大会をやって本当に良かった」と話した。 (C)時事通信社