東京五輪・パラリンピックを支えるボランティアには、留学生など日本在住の外国人も参加した。来年2月に北京冬季五輪を控える中国の出身者は、いわば橋渡し役。新型コロナウイルス流行の影響で異例づくしとなった東京大会を振り返り、自国開催の成功に思いをつないだ。
 SNSで中国向けに日本の情報を発信する「インフルエンサー」のソフィーさんは、東京・晴海の選手村で五輪のスロバキア代表団のサポートを務めた。2010年に来日し、13年に東京開催が決定。「住んでいる都市で開催されるなんて」と喜び、ボランティアへの応募を即決した。
 街中の盛り上がりなど想定と異なることも多かったが、「これはこれで記憶に残る」と割り切る。「コロナ下では開催自体が大変。選手らの安全が確保されればそれで成功だ」と関係者をねぎらった。
 一方、開催に賛否が割れる中、電車内での視線を気にして現場で制服に着替える仲間が多くいたといい、「堂々とできないことが悲しかった」との思いも。北京五輪については「日本の開催実績は後押しになる。きっと盛り上がると思う」と期待を込めた。
 都内の大学に留学する上海出身の女性(20)は、オリンピック放送機構(OBS)のインターンシップに参加した。国立競技場で各国メディアの取材をアレンジする仕事に携わり、「選手を間近で見られたのが良かった」という。特に、五輪の陸上男子400メートル障害でノルウェーの選手が自らの世界記録を更新し金メダルを獲得した瞬間に立ち会えたことは、「特別だった」と興奮気味に話した。
 来年の北京五輪にも関わりたかったが、「隔離など往来が不便」と断念した。新型コロナの感染収束には「5~6年、あるいはもっとかかるかも」とした上で、北京大会も「無事開催されるといい」と願った。 (C)時事通信社