菅義偉首相は9日に記者会見し、自民党総裁選でどの候補を支持するかに関し「まだ候補者も出そろっていない。届け出を迎えた時点で判断したい」と述べ、17日の告示後に判断する考えを示した。新型コロナウイルスワクチン担当の河野太郎規制改革担当相が出馬表明することには「いろんな方が立候補して考えを述べるのはいいことだ」と理解を示した。
 首相は総裁選不出馬を決断した理由について「12日の緊急事態宣言解除は難しいと覚悟するにつれ、コロナ対策に専念すべきだと思い、判断した」と改めて説明した。退陣を決めた時期は不出馬を表明した3日の党臨時役員会の直前だったとし、それまでに衆院解散も「一つの考えとしてさまざまなシミュレーションを行った」と語った。
 一方、これまでの政権運営を振り返り、「就任して1年たつが、まさに新型コロナとの闘いに明け暮れた日々だった。国民の命と暮らしを守る一心で走り続けてきた」と強調した。
 新型コロナ対策に関しては、「医療体制をなかなか確保できなかったことは大きな反省点だ」と言及。次期政権にワクチン接種の加速化などを引き継ぎたいとの考えを示した。 (C)時事通信社