米モデルナ社製の新型コロナウイルスワクチンに相次いで異物混入が見つかった問題で、日本ワクチン学会(岡田賢司理事長)は10日までに、異物が原因で強いアレルギー反応アナフィラキシーを起こす可能性は低いとする見解を公表した。異物混入については「あってはならない」として再発防止を求めた。
 声明は、金属の異物が接種されたとしても「全身的な症状を起こす可能性は低い」と指摘。一般的に金属アレルギーは反応が出るまでに時間がかかることから、「接種直後に認められるアナフィラキシーの原因となる可能性は低い」とした。
 異物のあるワクチンが納入されたことについては、「大変残念な事案だ」と言及。製造から出荷までの管理や接種前の確認を徹底することで、安全を確保するよう求めた。
 一方、既に接種を終えた人に追加投与する「ブースター接種」については、免疫力を維持する接種方法は検討すべきだとしつつも、「まずは同一ワクチンで2回接種を、希望者全員に速やかに実施することが第一義と考える」とした。 (C)時事通信社