滋賀県東近江市(旧湖東町)の湖東記念病院で2003年に死亡した男性患者に対する殺人罪で服役し、再審無罪が確定した元看護助手西山美香さん(41)が起こした国家賠償請求訴訟で、県側は16日までに、西山さんが殺人に関与したと主張する準備書面を大津地裁に提出した。西山さんや弁護団が同日、記者会見し内容を説明した。
 提出は15日付。弁護団によると、再審無罪確定後の国賠訴訟で、無罪を否定する内容の主張をするのは異例という。
 県側は準備書面で、患者は病死だったとする原告側の主張を否認。「被害者を心肺停止状態に陥らせたのは原告(西山さん)だ」とした。
 県警の取り調べ担当刑事が西山さんの恋愛感情を利用して虚偽の自白に追い込んだとの指摘には、「取り調べ担当官に好意と信頼を寄せて虚偽の殺害行為を自白することなど、根本的にあり得ない」と反論している。
 西山さんは会見で「怒りを通り越してあきれてものが言えない」と批判。「県側は真摯(しんし)な態度で臨んでほしい。この怒りを継続して今後も闘っていきたい」と述べた。 (C)時事通信社