自民党総裁選の告示を受け、野党各党は17日、新型コロナウイルス対応を軽視していると一斉に批判した。次期衆院選が目前に迫る中、総裁選に注目が集まり埋没することを警戒。新首相を選出する10月の臨時国会で、衆参両院の予算委員会など論戦の場を求めていく方針だ。
 立憲民主党の枝野幸男代表は記者団に「国会議員の仕事は国会だ。(総裁選は)午後5時以降にやってもらいたい」と酷評。「どなたが(新首相に)出てきても、われわれのできることをやる」と述べ、衆院選に向けた準備を加速させる考えを示した。
 共産党の田村智子政策委員長は記者会見で「(国会より)党内の争いを優先させることはあり得ない」と断じた。その上で「政権交代しかないという訴えを真っ正面から掲げたい」と強調した。
 国民民主党の玉木雄一郎代表は取材に「国会を開きながら総裁選をやることも可能だ」と指摘。出馬した4候補が安倍、菅両政権で要職を務めたことに触れ、「(総裁選で)後手後手に回った新型コロナ対策の検証をきちんとしてほしい」と求めた。
 一方、日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は記者団に「目の前の新型コロナ対策で実現可能性の高い、具体的な案をぜひ提案してほしい」と注文を付けた。 (C)時事通信社