滋賀県東近江市(旧湖東町)の湖東記念病院で2003年に死亡した男性患者に対する殺人罪で服役し、再審無罪が確定した元看護助手西山美香さん(41)が起こした国家賠償請求訴訟で、西山さんが殺人に関与したと主張する県側の準備書面について、三日月大造知事は17日、記者会見し「極めて不適切な表現だった」と謝罪した上で、準備書面を修正する意向を表明した。
 県側は準備書面で「被害者を心肺停止状態に陥らせたのは原告(西山さん)だ」と殺人への関与を主張。再審無罪判決の内容を否定し、全面的に争う姿勢を示した。
 三日月知事は提出前に書面の内容を把握していなかったと説明した上で、「無罪が確定している西山さんの心情を深く傷つけ、大変申し訳ない」と謝罪。「非常に重要な案件で、被告当事者として内容を確認していなかったのは反省すべきだ」と述べた。
 西山さんの代理人弁護士に対し、謝罪の意を伝えてほしいと依頼したという。一方で、訴訟は今後も継続する考えを示し、「無罪判決は受け入れた上で、丁寧に主張していきたい」と話した。
 県警は「準備書面の表現の一部に不十分な点があり、関係者に不快感を与えたことはおわびする。今後は丁寧に主張していく」(監察官室)としている。 (C)時事通信社