【バンコク時事】タイのバンコクにあるタクシー協同組合で、新型コロナウイルスの感染拡大による客の激減に伴い、大量に放置されたタクシーの屋根で野菜を育てる取り組みが始まった。収穫後に従業員に配り、生活を支えるのが狙いだ。
 昨年初めに感染が広がってから多くの運転手が帰郷し、タクシー置き場には乗り手を失った約300台が放置されている。野菜栽培は今月初めに開始。タクシーの屋根に土を敷き、カボチャやトウガラシ、バジルを育てている。また、タイヤを重ね、中の空間で食用ガエルを養殖している。
 長期の放置でタクシーはもはや動かない。タパコン組合長(54)は「車の屋根を菜園にする日が来るとは思わなかった。巨額の債務を抱え、窮地に陥っている」と語り、政府に支援を訴えた。 (C)時事通信社