【ニューヨーク時事】新型コロナウイルスのワクチン接種を終えた人を対象に追加で行う「ブースター接種」について、米国では、高齢者や重症化リスクが高い人に限定して近く始まる見通しとなった。バイデン政権は8月に18歳以上を対象に始める方針を示していたが、一般向けの接種は検討を続け、必要性を判断する。
 ロイター通信によると、食品医薬品局(FDA)は今週前半に緊急使用を承認するとみられており、米当局は24日までの開始を目指している。
 FDAの諮問委員会は先週、「現時点で必要性を感じない」などとして一般向け追加接種に反対し、高齢者らに限定するよう勧告していた。専門家からは「(追加接種をしなくても)依然として重症化や死亡を防ぐ効果がある」などと、現段階での必要性に懐疑的な声も上がっている。
 一方、ワクチンを製造する米ファイザーなどは、時間とともに予防効果が低下するとして、追加接種が必要と主張している。
 ファウチ米国立アレルギー感染症研究所長は19日、米メディアに「ワクチンの安全性や有効性に関するデータは今後増えていく」と述べ、一般向けの検討を続けるとの見方を示した。ロイター通信は、最終的には幅広い追加接種を認めるとの保健当局者の見通しを伝えている。 (C)時事通信社