日本専門医機構は本日(9月21日)、ウェブで記者会見を開き、これまでにハラスメントにより専門医研修のプログラムや診療科の変更を希望している可能性がある問い合わせが約90件、同機構に寄せられていることを明らかにした。同機構理事長の寺本民生氏は「同様の問い合わせが多数寄せられている研修施設や診療科が確認できた場合、なんらかの対策や働きかけを講じることもありうる」と述べた(関連記事「専門医研修でのハラスメント対策に着手」)。

「高圧的な態度」「連続当直」などに苦しむ声

 寺本氏によると、これまで同機構に専門医研修のプログラムや診療科の変更を求める問い合わせが約700件寄せられており、うち約90件についてハラスメントが原因の可能性があるという。

 これら90件の中には、指導医から「高圧的な態度を取られた」「連続当直を命じられた」などの訴えや、「十分に研修をさせてもらえない」といった不満が含まれていた。

 ハラスメント疑い例について、同氏は「専攻医からの意見であり、必ずしも事実とは限らない」としつつも、「事実であれば教育現場においてあってはならない事態」と強調した。また、こうした訴えが一部の施設や診療科に偏っているようであれば、「慎重に調査を行い、関連領域の学会などと相談し、間接的に当該施設や診療科に対応を働きかけていく」と説明し、同様の方針を同機構の公式サイトでも示しているとした。

(陶山慎晃)