【マニラ時事】アジア開発銀行(ADB)は22日、2021年のアジア太平洋46カ国・地域(日本など除く)の成長率見通しを7.1%とし、4月時点の7.3%から下方修正した。新型コロナウイルスワクチン接種が進んだ国・地域の成長率予想を引き上げた一方、接種が遅れている国を下方修正し、明暗が分かれた。
 ADBは、ワクチン接種が進んで感染抑制に成功しているとして、香港と台湾の成長率をそれぞれ4.6%から6.2%へ上方修正。中国は8.1%に据え置いた。
 一方、ワクチン接種が遅れて活動制限を強いられている国が多い東南アジアを4.4%から3.1%に下方修正。このうち、国軍がクーデターで権力を握ったミャンマーはマイナス9.8%からマイナス18.4%へ大幅に引き下げた。
 イスラム主義組織タリバンが暫定政権を発足させたアフガニスタンについては、「不確実性が極めて高い」ため予想値を示さなかった。
 ADBは「新型コロナの他、米中間の緊張や米金融政策がもたらす市場の混乱、半導体の供給不足も下振れリスクになる」と指摘した。 (C)時事通信社