【シンガポール時事】シンガポール政府は27日、新型コロナウイルス対策の行動制限を強化した。8月に制限を一部緩和したところ、感染爆発に見舞われ、再強化を迫られた格好だ。
 27日から約1カ月間、企業は在宅勤務を原則とする。集会やワクチン接種者に認められる外食は上限が1組5人から2人に引き下げられた。高齢者向けに実施しているワクチン追加投与の対象に近く50代も加える。
 人口約570万人のシンガポールで、26日の新規感染者は1939人と過去最多を更新した。ただ、ファイザー製やモデルナ製などを使ったワクチン接種を完了した住民の比率が8割超と「世界最高レベル」(オン保健相)に達したことが奏功し「感染者の98%が無症状・軽症にとどまっている」(保健省)という。
 一方、重症者は着実に増え、9月の死者は計23人と昨年1年間の総数(29人)に迫る勢い。接種が進んだため、逆に感染に気付かないまま社会生活を送る「隠れ陽性者」が増加し、感染を拡散させた可能性がある。 (C)時事通信社