英製薬大手グラクソ・スミスクラインが開発した中和抗体薬ソトロビマブが承認されたことで、新型コロナウイルスの重症化予防が一段と進むことになる。今後は「内服での治療薬が出れば、新型コロナがかぜになる」(舘田一博東邦大教授)として、経口の抗ウイルス薬に期待が集まる。
 ソトロビマブや7月に承認された抗体カクテル療法ロナプリーブなどの中和抗体薬は、軽症から中等症の患者に点滴で投与する。抗ウイルス薬を外来で処方するようになれば治療のハードルが下がり、医療への負担が大幅に軽減される。
 国内で臨床試験(治験)が進む経口の抗ウイルス薬では、米メルクによるモルヌピラビルの国際共同治験の結果が10月までに出る見通し。米アテアが開発し、日本では中外製薬が導入を目指すAT―527も、年末までに治験結果を公表予定だ。
 また、ワクチンの開発で先行した米ファイザーは、エイズウイルス(HIV)感染者の治療で使われる抗ウイルス薬リトナビルと併用する経口薬の治験を進めている。
 国内企業では塩野義製薬が7月に治験を開始しており、年内に最終段階の試験開始を目指す。富士フイルム富山化学(東京)も抗インフルエンザ薬アビガンの再治験を進めている。 (C)時事通信社