塩野義製薬は29日、開発中の新型コロナウイルス治療薬について、最終段階の臨床試験(治験)を12月に終了させ、今年度中の供給開始を目指すと発表した。年度内に最低100万人分を用意する生産体制を整える。
 記者会見した手代木功社長は「(来年)1~3月ごろに安全安心の経口薬をお届けしたい」と述べた。
 治療薬は、ウイルスの増殖を抑制する軽症者や無症状者向けの飲み薬。感染初期に1日1回、5日間自宅などで服用することで重症化を防ぐ効果が期待されている。
 同社は今月27日に医療機関の入院患者やホテルの宿泊療養者など約2100人を対象にした最終段階の治験を国内で始めた。
 一方、コロナワクチンについては、10月から国内での最終段階の治験を開始し、今年度中の実用化を目指す。ワクチン接種完了者に追加で行う「ブースター接種」の治験は年内にも開始する計画。注射器を使わずに鼻の中に投与するワクチンは来年度に治験を始める。 (C)時事通信社