【ワシントン時事】米科学誌サイエンスのソープ編集長は9月30日、声明を出し、新型コロナウイルスや気候変動をめぐるインターネット交流サイト(SNS)上の誤情報への対応を強化する必要性を訴えた。とりわけSNS最大手フェイスブック(FB)を名指しし、科学的知見に反する情報との闘いに、科学者は本腰を入れるべきだと呼び掛けた。
 ソープ氏は声明で、マスクやワクチンなど新型コロナ対策に関連した誤情報の流布について「いかにSNSが反科学勢力に巧みに利用されてきたか」を示すものだと主張。多くの支持者を持つ「反科学」の発信者がFBのアルゴリズム(人工知能による計算方法)を活用した結果、FBのニュース欄で誤情報が科学に基づく論文より上位に掲載されがちになっていると嘆いた。
 そうした傾向に対処するには、科学者が自身のFBアカウントを削除するより「(反科学勢力と)同じルールで人々の注目を競う方が有効だ」と指摘。「有力発信者と直接対抗できる超強力な人物」を科学者らは見つける必要があると強調した。 (C)時事通信社