滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年に死亡した男性患者に対する殺人罪で服役し、再審無罪が確定した元看護助手西山美香さん(41)が起こした国家賠償請求訴訟で、県側は5日、西山さんが殺人に関与したとしていた準備書面を訂正する文書を大津地裁に提出した。弁護団が同日、明らかにした。
 県側は「被害者を心肺停止状態に陥らせたのは原告(西山さん)だ」と主張した部分を「原告だと判断する相当な理由があった」と修正。また、県警の取調官が西山さんの恋愛感情を利用して虚偽の自白に追い込んだとする原告側の主張に「取調官に好意と信頼を寄せて虚偽の殺害行為を自白することなど根本的にあり得ない」と反論した部分を削除するなどした。
 西山さんは「批判を受けた部分の表現を訂正しただけで、県警の認識は何ら変わっていないとしか受け止められない。余計に傷つけられた思いだ」とコメントした。 (C)時事通信社