新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は6日、全国の感染者数について、今夏の「第5波」を念頭に「感染拡大前の水準まで減少している」との見解をまとめた。ただ、緊急事態宣言の解除で各地の人出が増えており、「リバウンド(感染再拡大)が懸念される」とした。
 同組織は、第5波で中等症患者が増加したことなどを踏まえ、「状況に応じた医療提供体制の強化が必要」と指摘。今冬に懸念される感染再拡大時は「感染者に占める高齢者の割合が再び高くなる可能性がある」と注意喚起した。
 座長を務める国立感染症研究所の脇田隆字所長は記者会見で、「一人ひとりの行動が二次感染に影響することは間違いない」と強調。「接種が進もうとも、無秩序に接触が起こると必ず流行が起こる。冬に向け準備が必要だ」と述べた。 (C)時事通信社