沖縄海邦銀行(那覇市)の新城一史頭取(57)は時事通信のインタビューに応じ、中小企業・小規模事業者向けの事業を一段と強化する方針を示した。新型コロナウイルス感染症の拡大で県内事業者の多くが打撃を受けており、「顧客が何を求めているのか、もう一度耳を傾けていく」と強調。中小企業の経営改善や事業転換、譲渡などのニーズに的確に応じる考えを明らかにした。
 新城氏は今年6月、頭取に就任。沖縄海邦銀は中小企業・小規模事業者を主な顧客とする相互銀行から普通銀行に転換したため、今もこれら法人事業が強みとなっている。新城氏は「これまで取り組んできたフルバンキングのサービスを取捨選択し、生産性を高めていく」と述べ、法人事業に比重を置きながら組織効率化なども進める考えを示した。
 全国で相次ぐ地銀再編の動きに関しては、「経営統合の考えは全くない」と明言。その上で、「しっかりとしたサービスを提供していくためには、経営陣が覚悟と責任を持ってビジネスモデルと戦略を作っていくことが重要だ」と今後のかじ取りへの意欲を語った。
 石垣市生まれ。1990年代半ばに八重山支店(石垣市)に3年間勤務した。 (C)時事通信社