アパレル大手3社の2021年8月中間連結決算が7日、出そろった。オンワードホールディングス(HD)など2社は、純損益が黒字に転換。新型コロナウイルス感染の再拡大で都市部の店舗を中心に休業や営業時間短縮を迫られたが、昨年から進めてきた販売管理費の削減など事業構造改革の成果が出た。三陽商会は赤字が続いた。
 オンワードHDは、本業のもうけを示す営業損益では赤字が続いたが、固定資産売却などで純黒字を確保した。売上高は構造改革で微減となったが、ネット販売や生活雑貨などは好調。保元道宣社長は7日のオンライン記者会見で、「緊急事態宣言の解除で明るい兆しが見え始めている」と語った。
 セレクトショップ「ナノ・ユニバース」が主力のTSIホールディングスは、ゴルフウエア事業の収益力向上で営業損益が4年ぶりの黒字に転換した。値引き販売の抑制で利益率も改善した。
 一方、三陽商会の純損益は19億円の赤字(前年同期は66億円の赤字)だった。4月下旬の緊急事態宣言発令が春夏商戦を直撃。7月以降は正常化を見込んでいたが、感染「第5波」が「大きな誤算」(大江伸治社長)となった。 (C)時事通信社