【ニューヨーク時事】花に込めた感謝の思いを感じて―。昨年深刻な新型コロナウイルス禍に見舞われた米ニューヨークで、画家奥田雄太氏(34)=神奈川県在住=の作品展示会が今月始まった。以前はモノクロの生き物を描いたが、コロナ禍を経験し、感謝の気持ちに満ちたカラフルな花に作風が転換。言語の壁を乗り越え、鑑賞者を晴れやかな気持ちにさせたいとの願いが詰まった初展示の27の作品群だ。
 「当たり前のことに感謝したら、将来に希望が見えて前向きになったと伝えなければ」。奥田氏はコロナ禍で展示会がキャンセルになり、生活面で苦境に陥ったが、明るさを見いだせた理由をこう振り返る。自分自身が描きたい作品に取り組んできたが、コロナ禍で感謝を伝える手段としてきた花を描き、周りの人に伝えたいとの思いが募ったという。
 奥田氏は有名ブランド「TAKEO KIKUCHI」のデザイナーとして勤務したが、2016年に「自己表現をしたい」との気持ちから画家として独立。今回の展示で「一人でも多くの人が感謝の気持ちを共有してもらえれば」と願っている。展示会は11月7日まで。 (C)時事通信社