横浜市の横浜はじめ病院(旧大口病院)で入院患者の男女3人の点滴に消毒液を混ぜ殺害したとして、殺人罪などに問われた元看護師久保木愛弓被告(34)の公判が11日、横浜地裁であり、被告人質問で同被告は「勤務中の患者の死亡を避けるため混入した」などと動機を説明した。
 また、「身勝手な理由でご家族の命を奪い、申し訳ございませんでした」と被害者参加制度を利用した遺族に謝罪し、深く頭を下げた。
 同被告は、以前の勤務先で、患者の容体急変にうまく対応できず家族に強く責められたと明かし、「すごく不安に感じた」と述べた。大口病院でも「担当する患者が亡くなることが多く、気持ちに折り合いがつけられなかった。精神的にも肉体的にもきつく、辞めたいと思っていた」と話した。
 殺害の直接の理由については、「勤務中に患者が亡くなるのを避けたかった」と話し、点滴への混入により自分が非番の時に患者が死亡するよう仕向けたという趣旨の説明をした。殺害後は「後悔しなかった」とも語った。 (C)時事通信社