新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は13日、全国の新規感染者数について「緊急事態宣言が解除された後も減少が継続している」との見解をまとめた。一方で、全国各地で夜間の人出が増加しているとして「感染者数の減少速度の鈍化や下げ止まりが懸念される」と注意喚起した。
 この日提出された長崎大の試算では、7~8月に新型コロナのウイルス検査を受けた16~64歳の男女890人を解析したところ、ファイザーかモデルナ社製ワクチンを2回接種した人の発症予防効果は86.8%だった。また、京都大の西浦博教授の推計では、ワクチン接種によって3~9月までに約65万人が感染を回避し、死者数を約7200人抑えられたという。
 同組織は、今後の感染再拡大を考慮し、「現在の感染状況を少しでも長く維持し、もう一段感染者数を落とすことが重要だ」と強調。感染者数が急減した理由は「さらなる分析が必要」として、同組織で議論していく方針を示した。 (C)時事通信社