【ベルリン時事】世界保健機関(WHO)は13日、新型コロナウイルスの起源再調査などのため設置する新たな専門家委員会のメンバー候補として、米国や中国、日本など世界各国の専門家26人を選出したと発表した。2週間のパブリックコメントを経て、正式に決定する。
 専門家委の正式名称は「新規病原体の起源に関する科学諮問グループ」(SAGO)。26人は各国から1人ずつ選び、欧州やアフリカ、アジアなど地域のバランスを取った。WHOは発表に合わせた米科学誌サイエンスへの寄稿で、3月に結果を公表した初回の起源調査は「政治問題化により阻害された」と明言。各国からより幅広い人材を集め、再調査に向けて仕切り直しを図る方針を示した。
 日本からは、国立感染症研究所でウイルス研究を行っていた西條政幸氏が入った。
 WHOは3月、中国での現地調査などに基づき、起源に関する1回目の報告書を発表。武漢のウイルス研究所から流出したとの説は「極めて可能性が低い」と結論付けた。しかし、米国などは中国が十分なデータを提供していないと反発し、再調査が決まった。WHOは今回の寄稿で、研究所流出説について「(否定する)明確な証拠があり、それが広く共有されない限り排除できない」とし、改めて検証されるべきだとした。 (C)時事通信社