新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は20日、飲食店の営業時間短縮などの制限緩和は「段階的に行うことが望ましい」とする見解をまとめた。全国の新規感染者数については、ワクチン接種の進展や感染対策の徹底により「減少が続いている」と評価した。
 座長を務める国立感染症研究所の脇田隆字所長は記者会見で、「ワクチン接種が進んだことで感染状況が好転している時期と考えることもできる」と指摘。「英国のように12歳以下や未接種者などが感染することで拡大する可能性もある。再拡大で病床が逼迫(ひっぱく)したら、強い対策が必要だ」と警鐘を鳴らした。
 同組織は、「ワクチン接種が先行する諸外国で、大幅な規制緩和に伴いリバウンド(感染再拡大)が発生している」と指摘。国内の多くの地域で夜間の人出が増加していることなどを挙げ、「感染者数の減少速度鈍化や下げ止まりが懸念される」と強調した。 (C)時事通信社