新型コロナウイルスの新規感染者数が減少する中、飲食店に対する営業時間の短縮要請を解除する自治体が相次いでいる。東京都は感染対策を講じている認証店に対しては時短要請を25日以降に解除する方向で検討しており、深夜営業が可能となる飲食店などは売り上げ回復へ期待が高まる。ただ、「客足が完全に戻るかは分からない」(居酒屋大手)と不安も残る状況だ。
 東京都は認証店について、酒類提供は午後8時まで、営業は同9時までと求めているが、時間の制限がなくなる。
 外食業界からは歓迎の声が上がる。大手すしチェーンでは、閉店時間の間際に「仕事帰りの人が慌ただしく来ることがあった」といい、今後はゆっくりくつろいでもらえると喜ぶ。
 深夜の2次会での利用も多いカラオケ店の運営会社は「街全体に活気が出る」と期待。別のカラオケチェーンは、時短要請が解除されれば「直ちに営業時間を延ばす」と話す。
 しかし、外食大手は「コロナ感染拡大で夜遅くまで飲み歩く習慣はなくなった。このライフスタイルが元に戻るかは分からない」と指摘。すぐにコロナ前の水準には回復しないとの懸念もくすぶり、各店舗の来店客の動向を見ながら、営業時間の延長を考える居酒屋大手もある。 (C)時事通信社