国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)は21日、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、神経性やせ症(拒食症)と新たに診断された20歳未満の患者が、2020年度は前年度比で約1.6倍に増えたとの調査結果を発表した。同センターは「コロナ禍での休校などによるストレスや不安が影響しているのでは」と分析している。
 拒食症は摂食障害の一つで、極端に食事を制限したり、過食後に吐き出したりするなどし、正常体重より明らかに低い状態になる疾患。今春にアンケート調査を実施し、全国19都府県の計26医療機関が参加した。
 その結果、20年度に初めて外来診療を受け、拒食症と診断された男性は28人(19年度17人)、女性は230人(同141人)となり、それぞれ約1.6倍に増えた。新たに入院した患者も男性9人(同6人)、女性が132人(同93人)で、それぞれ1.5倍と約1.4倍に増加した。
 調査の結果、患者が重症化して入院期間が延びる一方で、摂食障害患者の病床数が不足していることも分かった。同センターは「摂食障害を治療できる医療機関の拡充が求められる」とした上で、「家庭や学校などで子どもの食欲や体重に気を配り、深刻な状況になる前に受診につなげることが必要だ」と指摘している。 (C)時事通信社